日頃から、歯垢除去やプラークコントロールをやっていても、ちゃんと歯垢が落ちているかどうか気になりませんか?歯と歯の間・奥歯の噛み合わせの部分・歯の裏側などの歯ブラシが届きにくい場所は、自分ではしっかり歯磨きをしているつもりでも歯垢の磨き残しが多くなりがち。
歯垢は歯周病の原因になるほか、放っておくと石灰化して歯磨きでは落とすことができない歯石になってしまうので早めの対処が必要なのです。そのため、歯に付着した歯垢の磨き残こしがないか、プラークスコアによってしっかりチェックしましょう。
プラークスコアは、提唱者の名にちなんで「オレリーのプラークコントロールレコード(PRC)」とも呼ばれる、歯垢(プラーク)の磨き残しを表す指標です。歯周病の原因となる、歯と歯ぐきの境目の歯頸部に付着している歯垢によって判定します。
どの歯にどの程度の範囲でプラークが付着しているかが分かることから、歯科医によるプラークコントロールの指導に役立つといわれています。
プラークスコアは、まずはエアーと呼ばれる器具で歯面を乾燥後、歯垢染色剤で染色します。それから、残存する全ての歯を対象として1本の歯の歯面を4区画に分けて、歯頸部に付着しているプラークを調べてチャートに記入。下記の計算式に従って、全歯面数に対する染色された歯面数の割合を求めるのです。
プラークスコア(%)=着色が見つかった歯面数÷全歯面数×100
スコアは、一般的に20%以下が目標値とされ、それ以上であれば口腔内の清掃指導の対象となります。プラークスコアでは、着色が見つかった歯面の磨き残しの場所がチャートによって分かるので、染色された部分を中心に歯磨きをしっかりしていくことで、徐々にプラークスコアを下げることができるのです。
歯ブラシやデンタルフロスを使った丁寧な歯磨きが基本とされる歯垢除去やプラークコントロールには、それ以外にも有効な方法があることから、それらの方法を組み合わせることでより高い効果が期待できます。フッ素配合の歯磨き剤の使用や、キシリトールが含まれるガムやタブレットを食べるのもその一つ。
さらに、おすすめなのは歯科医が行うPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)による歯垢除去です。3ヶ月~半年に一度、定期的に行うことで、普段の歯磨きで磨き残している歯垢のほか、歯の表面に付着したステイン(着色汚れ)をスッキリときれいに落とすことができます。
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